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ロシア・ウクライナ紛争下での中核犯罪
Core Crimes under Russia-Ukraine War 

このページは、変化していく状況を国際刑事法の視点から記録し、予備的な分析をメモしていくことを目的としています。常に更新、追加していくので、引用する際は更新日の記載をお願いします。

(2023年5月18日更新)

This page aims at recording the changing situations from the international criminal law's perspective. The contents are to be updated continuously and reference to the updated date is required when cited.

(last updated on 29 September 2022)

推奨引用方法:

越智萌「ロシア・ウクライナ紛争下での中核犯罪」(2022年X月X日更新)https://editor.wix.com/html/editor/web/renderer/edit/5be6a050-c322-4db8-b14b-49d7cec06dbe?metaSiteId=7bbd7a27-a3ca-435c-a59f-01350f833fff

Megumi Ochi, "Core Crimes under Russia-Ukraine War," (last updated XX/XX/2022) at https://editor.wix.com/html/editor/web/renderer/edit/5be6a050-c322-4db8-b14b-49d7cec06dbe?metaSiteId=7bbd7a27-a3ca-435c-a59f-01350f833fff .

*略語 Abbreviations*

ICC:国際刑事裁判所 International Criminal Court

ICC規程 or ICCSt:国際刑事裁判所に関するローマ規程 The Rome Statute of the International Criminal Court

API: ジュネーブ諸条約第一追加議定書 Protocol Additional to the Geneva Conventions
 

 

Introduction 

「国際法」の意義について On the meaning of international law

国際法、特に武力行使を禁じ、また戦闘方法を規制する法が次々と破られていく状況を目の当たりにし、国際法の意義について議論が生じることがあります。

筆者の考えでは、法とはコミュニケーションのシステムであり、言葉によってできています。国際法システムの存在自体を否定されない限り、国際法に基づいて、国際的に人を非難する言葉を得るのです。ロシアが国際法違反を否定し、諸外国がロシアによる国際法違反を主張している限り、言葉として国際法は意味を成します。

また、国際法が違反を予防できなかったことを嘆き、その意義を疑問視する議論があります。ただし、法は事後的、すなわち未来に向かって、ある違反によって失われたものを取り返す機能があります。予防できなかった事実に落胆するのではなく、違反に対し事後的にそれを修復する機能を信じ、今、法違反により失ったものがある場合、それを記録し、後に賠償の算定、および違反者の処罰の証拠としましょう。ここに、被害に遭われた方一人ひとりにとっての、法の最も重要な意義があると考えます。

Doubts may be spreading on the meanings of international law, watching the situation in which international law, especially those that prohibit use of force and regulate methods of hostilities are being violated.

In the view of the author, law is a tool of communication and made of words. As long as the existence of international legal system itself is not denied, we obtain words to blame someone internationally referring to international law. As long as Russia denies its violation of international law, and other States claim its violation, international law means as words.

Discussions doubting the meaning of international law and mourning the fact that international law could not prevent the massive violation are widely seen. However, law has a function to get back what is taken away in a post hoc manner, or in the future. Let's not get disappointed with the failure to prevent, but believe in the law's function to restore subsequently and let's record the losses that were caused by the violations to make them as evidence for calculation of the restitution and for the punishment of the violators. This is where the most significant meaning on international law lies for the people who are suffering.  

*注意*

有罪判決は、厳密な証拠審査を経て「合理的な疑いを超える程度」に嫌疑が立証された場合にのみ言い渡されます。このページにおける分析はあくまで報道等を通じて入手可能な単なる「情報」に基づくものであり、個人の刑事責任について断定するものではありません。​

*Disclaimer*

Guilty verdict can only be rendered when allegations have been proven "beyond a reasonable doubt" after thorough and strict assessment of evidence. The analysis provided in this page is based only on the "information" gathered through various medias and not intended to judge individual's criminal liability.

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​内容 Contents

ニュース・アップデート情報
​News & Update information

2023/5/18 国際刑事裁判所(ICC)によるプーチン大統領・リボワベロワ全権代表に対する逮捕状発付についてを掲載しました(こちらNEW

​2023/4 ウクライナでの戦争犯罪裁判データベースを更新しました(こちら)。

 

2022/9/29 ウクライナでの戦犯裁判(第6号)について情報のアップデートをしました。

2022/8/4 ウクライナでの戦犯裁判(第5号)について情報のアップデートをしました。

2022/7/22 ウクライナでの戦犯裁判(第4号)について情報のアップデートをしました。

2022/6/16 複数個所について情報のアップデートをしました。 

2022/5/23 Shishimarin第一審裁判の結果について追記しました。

2022/5/19  「行われた疑いのある中核犯罪」ページにShishimarin事件(ロシア兵戦争犯罪裁判第1号)について追記しました。

2022/5/19 「国際刑事裁判所についてわかりやすく解説するページ」を開設しました。

2022/4/24 「行われた疑いのある中核犯罪」ページの「ジェノサイド」欄の「集団破壊意図」について追記しました。

2022/4/11 「行われた疑いのある中核犯罪」ページに新たな事件、個人責任について追記しました。「中核犯罪の帰結」ページに「被疑者身柄確保の可能性」について追加しました。

 

2022/3/30 「​中核犯罪の帰結」ページに、「移行期正義・恩赦の問題」と「賠償」について掲載しました。

2022/3/29 「行われた疑いのある中核犯罪」ページに「訴追対象の個人」、「中核犯罪の帰結」ページに「デジタル・オープン・ソースによる証拠収集」についてに追記しました。

 

2022/3/28 「行われた疑いのある中核犯罪」ページと「中核犯罪の帰結」ページに分けました。

2022/3/23 ロシア・ウクライナ紛争下における中核犯罪ページを立ち上げました。

メディアでの解説 Comments on media

01

​●TBSラジオ「荻上チキ・Session」ゼレンスキー大統領、改めてジェノサイドと非難(2022年4月5日)

02

​●【解説動画】Abema Prime(2022年4月5日)

03

​●TBSラジオ「荻上チキ・Session」特集「ロシアのウクライナ軍事侵攻。ロシア軍を国際法で戦争犯罪に問えるのか」(2022年4月11日)

04

​●【解説動画】ポリタスTV(2022年4月26日)

06

●【テレビ出演】「初の“戦争犯罪”裁判 専門家が指摘する特徴」(NHKサタデーウオッチ9、2020年5月28日出演、記事版2022年6月3日)

10

●【解説動画】ポリタスTV(2023年3月22日)

参考情報出典・証拠収集サイト

 

参考ページ

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